みなさんこんにちは。こんばんは。おはようございます。
🐻です。
今回は日本のドラマである、『ロングバケーション』を見た感想を記事にしていく。
ドラマ『ロングバケーション』を見ようと思ったキッカケ
そもそも、なぜドラマ『ロングバケーション』を見ようと思ったのかについて書いていく。
いつものように、Twitterのタイムラインを眺めていたら、1990年代のJ-POPが話題になっていた。
1990年代のJ-POPはCDのセールスが好調だったこともあり、印象に残る曲が多い。
(自分はL’Arc-en-Cielというバンドが好きなのだが、彼らがメジャーで活動し始めたのも1990年代の初頭だったと思う。)
「90年代のJ-POPには好きな曲が多いし、Spotifyでプレイリストでも作ってみるか」と唐突に思ってしまい、勢いに任せて “fav 90’s J-pop” というSpotifyのプレイリストを作った。
しかし、Spotifyにはクラシックや海外のアーティストの楽曲はたくさんあるのに、日本のアーティストはイマイチ乗り気では無いのか、B’zや中島みゆき、モーニング娘。等のアーティストの楽曲がなかった。(2020/02/04現在。)
先程挙げたアーティストに加えて久保田利伸の『LA・LA・LA LOVE SONG』もSpotifyの中にはなかった。YouTubeでも検索してみたが、short versionしかなかった。
久保田利伸の『LA・LA・LA LOVE SONG』が有名な楽曲で、ドラマ『ロングバケーション』の主題歌であることは知っていたし、『LA・LA・LA LOVE SONG』は好きな曲なので、自分のiTunesのライブラリに入っていた。それでもSpotifyのヘビーユーザーの自分からすると、久保田利伸の楽曲がSpotifyに無かったことでとても残念な気持ちになった。
ちなみに、ドラマのサウンドトラックはSpotifyにあった。
ただよくよく考えてみると、自分自身にも一つ問題を発見した。
自分はドラマ『ロングバケーション』をフルで見たことがなかったのだ。
これは「恥ずかしい(?)のかもしれない」と思ってしまい、ドラマ『ロングバケーション』をじっくり見てみることにした。
最初の問いである“なぜドラマ『ロングバケーション』を見ようと思ったのか”について、ざっくりまとめると次のようになる。
- Twitterのタイムラインの話題に触発されて90年代のJ-POPでお気に入り楽曲を探しSpotifyでプレイリストを作っていくうちに90年代の空気を感じたくなったから。
- 久保田利伸の『LA・LA・LA LOVE SONG』がSpotifyにないのに気づくと同時に、自分はドラマ『ロングバケーション』をじっくり見たことがないことに気づき、謎の恥ずかしさに包まれて実際にドラマ視聴をしてみたくなったから。
概略とあらすじ
ドラマの概略とあらすじについては、ドラマ『ロングバケーション』のWikipediaを参考にしてもらえれば、正確さに欠くかもしれないが、ある程度のことは分かるだろう。
『ロングバケーション』(Long Vacation)は、1996年4月15日から6月24日まで毎週月曜日21:00 – 21:54[1]に、フジテレビ系の「月9」枠で放送された日本のテレビドラマ。主演は木村拓哉と山口智子。
略称は「ロンバケ」。第34回ギャラクシ選奨受賞(1996年度)。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
全11話で、視聴率も25.5~36.7%と放送された当時では驚異的な数字だったようだ。
現代においてはYouTubeやNetflix、Amazonプライム等のインターネット動画コンテンツが増えたことにより、地上波テレビの番組を見る機会が(手元に統計は無いが、直感的に)激減しているように思う。
『ロングバケーション』が放送されていた1996年にはWindows95を搭載したPCこそあったにしても、スマホは勿論、携帯電話の普及もまだ十分でなかったことがドラマの描写からも分かる。
それを踏まえると、1990年代において、テレビは大衆娯楽の王様だったのだろう。
あらすじ
落ち目のモデル、葉山南は結婚式当日に婚約者が失踪してしまい、そのルームメイトだった冴えないピアニスト、瀬名秀俊とやむを得ず同居することになる。婚約破棄で落ち込む南に瀬名は人生がうまくいかない時は「神様がくれた休暇」だと考えようと提案し励ますが、一方で瀬名も自分の才能に自信を持てず、後輩の涼子との恋もなかなか進展しない。瀬名と南はトラブルだらけの同居生活の中で、次第にお互いがかけがえのない存在になっていく。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ロケ地
『ロングバケーション』で使用されたロケ地についてはこのページに詳しく書かれていた。
この方のwebページは『ロングバケーション』だけではなく、他の様々な日本のテレビドラマのロケ地についても詳しい。
「このロケ地はどこの風景だろう」と思ってネット検索をしていると、大体この方のページに行き着くことが多い。
月9ドラマなんて言葉があったことからも、テレビ局の羽振りが良かった時代だったのだろうし、撮影場所は都心部を贅沢に使っていたのかと思いきや、意外にも下町の撮影場所が多かったのが面白かった。
『ロングバケーション』を題材にした面白いブログ
↑のブログを執筆された方はかなりドラマ『ロングバケーション』に思い入れがある方のようで、ドラマに触発されて実生活でも生活拠点を『ロングバケーション』の撮影地である下町付近に移されているようだ。
この方のブログを読んで知ったことがある。
それは、劇中で瀬名と南が二人暮らしをしていたマンション(古いビル)は「瀬名マン」と呼ばれ、撮影終了後に取り壊されてしまったことだ。
もっと調べていくと、次のようなページを見つけてしまった。
↑の記事では所謂、「瀬名マン」が壊されている画像も置いてあった。
話を横道に逸らすと、2016年の映画『君の名は』ブームの頃に「聖地巡礼」とい文化が注目を浴びていた。
『ロンバケ』が1996年の作品、『君の名は』が2016年の作品で間隔が丁度20年位なのもクスッときてしまった。(同じような恋愛ファンタジーだったから)
もし今でも「瀬名マン」が残っていたら、それこそ今でも「聖地巡礼」の聖地として一大観光スポットになっていたかもしれない。。。
そう考えると、「瀬名マン」を壊してしまったのは勿体無かったのではとも思ってしまった。
スクラップ&ビルドって録でもないな…
東京オリンピックとか国家戦略特区に大量のお金を投入する位なら、こういった大衆の文化保全のためにお金を使ってくれた方がまだ、世間の人々から理解は得られたかもしれないのに、現在の政治に携わっている人等ってガサツだし、つくづく大衆心理を掴めていないなと思ってしまった。
普段かなりガサツな自覚のある自分がそう思ってしまうのだから、ガサツな域を超えてしまっているとさえ思う。
劇中で印象に残った箇所
劇中で印象に残った箇所を逐一挙げてしまうと、ネタバレが過ぎるかもしれないので、印象に残った小道具や舞台を書き残しておく。
- カラーボール
- ワイン箱
- 赤いゴルフ(車)
- バスケリング
- ピアノ
- 立教大学のキャンパス
- 春巻
- シャランQの『My Babe 君が眠るまで』のCDジャケット
- 花火
これらの道具がどこで登場するのかは実際に作品をみて確認してみて欲しい。
6番の立教大学のキャンパスは自分が淫夢厨もどきなので気になってしまったのはここだけの話だ。ポリコレ的にまずそうなので線を引いてみた。
脚本家の北川悦吏子さんについて
普段、日本のテレビドラマは殆ど見ないので、恥ずかしながら自分は北川悦吏子さんという脚本家を知らなかった。
ググってみると北川さんはTwitterをなさっていたようで、作品を見終えた後に速攻でフォローしてしまった。
北川悦吏子さんはWikipediaの情報によると(信憑性は不明)、早稲田大学の哲学科出身とのことらしい。
「なるほど、物語の中の感情描写が緻密なワケだ」と思ってしまった。
そして、自分がこの記事を書いている途中で、北川さん本人がTwitter上で『ロングバケーション』について言及されていたのは偶然なのかな…
偶然って必ずしも悪いものではないと思うけれど少しゾクっときた。
また、哲学において偶然といえば、東浩紀さんが定義された「誤配」という概念を思い起こしてしまった。
しかし、哲学、特にポストモダンと呼ばれる領域においては、ソーカル事件以降、哲学は日本の一部理系の方たちから頗る評判が悪くなってしまったようだ。
ただ、アルゴリズム全能主義には自分はかなり懐疑的だ。
というのも、理系の問題にしたって、問題設定自体が誤りである場合が往々にしてあると思えるからだ。
話を戻すと、恋愛ドラマとして『ロングバケーション』は、かなりよくできていたのだなぁと思ってしまった。
物語の構成
物語の構成については登場人物の数を言及するに留めたい。
『ロンバケ』ではメインの登場人物が6人、サブの登場人物も合わせると13人という構成になっている。
(メインの6人の中に入れたのは、瀬名 秀俊、葉山 南、葉山 真二、小石川 桃子、奥沢 涼子、氷室 ルミ子。)
これにはいくつか気づきがあった。
例えば、90年代のアニメでは、『新世紀エヴァンゲリオン』が有名だ。エヴァンゲリオンも自分の好きな作品の一つである。
所謂エヴァでもメインの登場人物は7人だ。
(メインの登場人物とみなしたのは、碇シンジ、綾波レイ、惣流・アスカ・ラングレー、葛城ミサト、赤木リツコ、碇ゲンドウ、冬月コウゾウ。)
また、誰でも知っていて、少年少女から楽しめるSF作品に『ドラえもん』がある。
『ドラえもん』の登場人物についても考えてみよう。ドラえもんのメインの登場人物は5人だ。
(メインの登場人物とみなしたのは、ドラえもん、野比 のび太、源 静香、剛田 武「ジャイアン」、骨川 スネ夫の5人。)
他にも90年代から始まって、現在も続いている人気漫画、アニメ作品『名探偵コナン』についても考えてみよう。『名探偵コナン』のメインの登場人物は7人だ。
(メインの登場人物とみなしたのは、江戸川コナン(工藤新一)、毛利蘭、毛利小五郎、阿笠博士、灰原哀、服部平次、赤井秀一の7人。)
加えて、有名な少年漫画に『ONE PIECE』もあると思う。ただ個人的には『ONE PIECE』はあまり好きになれない。
なぜかというと、『ONE PIECE』は「仲間ダァー」みたいなのが暑苦しいし、登場人物がワチャワチャしすぎていると思うからだ。
自分がいいなと思う作品の多くは、メインの登場人物が両手で収まっている。
あまり多くの登場人物がいると、作者自身もキャラクターの制御ができなくなるのかもしれない。
またまた、話が脱線するが、人数が少ない方が良いというのは、教育環境にもいえそうなことだ。
どういうことかというと、今の日本の学校のクラスは概ね1クラス40人程度で組まれていることが多い。その1クラス40人というのは、教員にとって大きな負担になっているという話をよく聞く。もし、学校教育で少人数学級にすることができたとしたら、改善されることは多いのかもしれない。(例えばかけ算や%の分からない大学生が減るというようなこと)
ただ、一部のリバタリアンは学校自体が悪だと見做しているようで、今後学校がどうなっていくのか、自分には全く見当がつかない。
教育にしろ、物語にしろ、全体像を把握するためには、クラスの人数とか登場人物の数は、少ない方がいいのかもしれない。
感想
この作品を見て思い出したのは、ベルリンの壁の崩壊だ。
辛辣な言い方をすれば、「ベルリンの壁の崩壊」は歴史的な事実で、ドラマ『ロングバケーション』はただのテレビドラマだ。
それでも、「ベルリンの壁の崩壊」とドラマ『ロングバケーション』には共通点があるように思った。
ざっくりした類似点を書くと、多くの人々が音楽と恋愛といった文化に過熱していた点だ。
音楽について、「ロンバケ」では、久保田利伸。「ベルリンの壁の崩壊」ではデイヴィッドボウイ。
恋愛については、「ロンバケ」では言わずもがな恋愛をテーマにしたテレビドラマである。一方で、「ベルリンの壁の崩壊」では壁によって分断されたカップルや夫婦の再会があったということなので、ここにも恋愛ドラマがあったのではないだろうか。
アルゴリズム全能主義に懐疑的と書いておいてアレだが、ドラマ『ロングバケーション』はアルゴリズム的な側面からも、高視聴率のテレビドラマだったと言えるのかもしれない。(今で言えば、page viewや再生回数がそれに当たるのだろうか。)
だが、当時の熱狂ぶりは(いろんな人によるブログ記事やコメントを読んでいると)、視聴率を超えた何かがあるように思えてならない。
何れにせよ、全てがアルゴリズムで包まれた残酷な社会構造にこそリベラルは抗った方が良いのではないかと思ってしまう。
権力の理不尽さに抗う方法として物語や音楽は有効な手段になりうるのではないだろうか。
デジタルレーニズムなんて言葉もあるし、(Benesseのe-learningとか炎上してたなぁ)数値化や交換可能性を超えた何かを欲しがっている人もひょっとしたらいるのかもしれないなと思ってしまった。
よく纏まっていないかもしれないが、感想はこの辺りでご容赦ください。。。
まとめ
自分はDVDを購入して『ロングバケーション 』を観賞したのだが、DVDだけでは放送当時の雰囲気がよく分からなかった。
YouTubeで色々検索していると、YouTubeに放送当時の番宣や撮影の裏側特集の映像がうpされていた。
番宣の動画でさえ、著作権的に不味いのかもしれないが、それでもなんだかんだ、YouTubeのコメント欄を見ると、みんな楽しんでいるようだ。
本当は、YouTubeではなく、地上波のアーカイブ倉庫みたいな場所がネット上に有ればいいのだろうけれど、現状は存在しないように思う。
そう考えると、フジテレビにしろ、他の民放にしろ、NHKにしろ、自分たちが持っているアーカイヴのネット公開が遅れている感が否めない。
FODとかTVerとか地上波由来のサービスもあるみたいだけれど、そもそもAmazonプライムやNetflixの方が面白いから民放のアプリをDLする気は起きない。
どうしても日本企業に拘るのなら、ニコ動でやればいいのに。。。
「アーカイブがない」と嘆いていても仕方がないので、自分はDVDを買って、ドラマ本編を視聴した。
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PS)この記事を書いていると、話の脱線が多すぎていて、「自分はひょっとしてADHDなのかも」とも思ってしまった。
それでは。🐻でした。
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