みなさんこんにちは。こんばんは。おはようございます。
🐻です。
今回は、タイトルにもあるように、「次のネット回線の工事が完了するまでスマートフォンのテザリング機能を使っていたら、速度規制をくらった話」
について書いていきたい。
そもそもなぜスマホの速度規制されざるを得なかったかについて
家でインターネットをする場合、大半の人が固定回線からWi-Fiを飛ばしたり、有線接続してインターネットを利用しているだろう。我が家でもそうだった。
しかし、4月末に固定回線の解約をし、次の固定回線が開通するまで、当面の間はスマホのテザリングで乗り切ろうとした結果、データ量50GBを使い切ってしまったのである。(前の月の繰り越し分も含めると70GB)
このようにスマホのデータ量を使い切ってしまった結果、速度規制を促され、半ばインターネット断ちの生活を強いられた訳である。
自分が使っている通信量が想像を超えていたので、正直驚いた。
なお、速度制限後は71Kbpsの回線で粘っていた。YouTubeはもちろんSNSの利用も困難な状態だった。
以前使っていたネット回線
皆さんは、SoftBank Airという固定ネット回線サービスをご存知だろうか?
SoftBank Airは、工事不要で即日開通できるという謳い文句で TVcm等でも結構取り上げられているようだ。
固定回線なので、通信量は無制限に使える回線ではある。
しかもソフトバンクの携帯電話を利用している人は携帯一台につき毎月1000円の割引サービスも受けられる。
つまりソフトバンクの携帯を家族4人で使っている場合、1000*4=4000円の割引を受けられるというものだ。
忙しい人からすると、工事不要で即日開通、しかも毎月1000円の割引を受けられるなら、とても素晴らしいサービスであるように思える人も少なくないだろう。
しかし、この回線には罠があった。その罠をいくつか箇条書きしていくと、
- 通信速度が遅い。
- 通信速度が遅いのでオンラインゲームには向かない。
- YouTubeやAmazonプライム、Netflix等の動画コンテンツを低画質で見ていてもカクつくことがある。
- 解約月以外に解約すると、別途解約手数料を9800円とられる。
- 解約月は4年契約のうち2年目と4年目にしか訪れないので、9800円を徴収されずに解約するには2年に1回の機会を狙うしかない。(オリンピックかよ…オリンピックは4年に1回だけどさ…)
- 契約する際には店頭やインターネットで対応してもらえるのに、解約するにはコールセンターの電話でしか対応してもらえず、なかなか電話もつながらない。(今回はコロナ騒動があったにはせよ)
- 契約当初にAirターミナル端末のレンタルか購入かを選べるが、購入オプションを選んでいた場合、2年目に解約しても端末の残金を支払う必要がある。(レンタルを選んだ場合当然返却が必要)
- 解約後のAirターミナル端末の使い道に困る。(殆ど燃えないゴミとして捨てられているようだ。)
- Airターミナル端末はsimカード経由で通信していた筈なのに、別途simカード契約をして入れ替えても使えなくなる仕組みらしい。
というように、メリットが工事不要、即日開通、データ通信無制限、携帯値引き1000円の4つあるのに対し、デメリットが9つある。
高齢者や情報弱者や忙しい人やめんどくさがりな人程、ありがたがってSoftBank Airに飛びついて契約してしまいがちな気がするので、皆さんもどうかお気をつけてください。
2020年現在SoftBank Airより遅そうなインターネットの固定回線サービスはどのようなものがあるのか
SoftBank Airは下り最大481Mbpsの通信速度を可能にしていると、ソフトバンクの
「SoftBank Air(ソフトバンクエアー)」住所別下り最大通信速度情報
というページには書いてある。(Airターミナルの端末によって通信速度の差があるとは記述してある。)
しかし、Twitterで「ソフトバンクAir」だとか「SoftBank Air」だとか検索してもらえば分かるようにとてもじゃないが481Mbpsなんて速度を出しているとは思えない。
自分がSoftBank Airを契約していた時に回線速度を
で測定したことがあったと思うのだが、残念ながら、通信速度の記録をスクショやメモやTweetに残した形跡がなかった。
ズボラすぎて反省しているorz
Twitterで「ソフトバンクAir」と検索してみると下り1.6Mbpsというものがあったので、ここではSoftBank Airの通信速度を仮の数字として下り1.6Mbpsを基準に考えていこう。
インターネットに詳しい人がいる家庭の固定回線は光回線が主流だと思うのだが、 かつてはダイヤルアップIP接続やADSL等の固定回線が主流だったようだ。
SoftBank AirはそのようなADSLやかつてのダイヤルアップIP接続と比較しても遜色ないのかもしれないと思ってしまったので、現在残っている遅いインターネット回線のサービスにはどういったものがあるのかについて書いていく。
フレッツ・ADSL
NTT東日本と西日本が提供している「フレッツ・ADSL」というサービスは2023年に終了予定で、2016年には新規契約も終了しているらしい。
これらのページによると、「フレッツ・ADSL」は次のような通信速度を出すらしい。
モアスペシャル | 下り最大44Mbps~47Mbps |
---|---|
モア40 | 下り最大40Mbps |
モア24 | 下り最大24Mbps |
モア | 下り最大12Mbps |
8Mプラン | 下り最大8Mbps |
1.5Mプラン | 下り最大1.5Mbps |
「あ、これってSoftBank Airの1.6Mbpsより速くね?」と一瞬思ってしまったが、SoftBank AirはWi-Fi接続なので、これらのサービスでWi-Fi接続をした際の速度が分からないのでなんとも言いづらい。
ただ、Wi-Fiとはいえ仮にSoftBank Airが1.6Mbpsしか速度が出せないのだとしたら、フレッツ・ADSLのモアスペシャルには通信速度で負けてしまうかもしれない。
いやぁSoftBank Air恐るべし。(もちろん皮肉ですよ)
Yahoo! BB ADSL
Yahoo! BB ADSLも2024年3月末をもってサービス提供を終了するようだ。
また、このサービスは2020年3月以降に一部の地域から順次サービス終了していくそうだ。
ただ、このサービスはプロバイダがYahoo! BBというだけで、回線事業者はNTTが請け負っているようだ。
よって、回線の速度はフレッツ・ADSLと大差ないだろう。
J:COM NET
J:COM NETは、CATV回線を利用したサービスのようだ。
J:COM NETには光プランもあるようだが、NET 12Mコースというコースが最遅のプランであるようだ。
NET 12Mのプランは下り:12Mbps、上り:2Mbps
このサービスでも下り:12Mbpsなのだから、ひょっとしたらSoftBank Airよりも早いなんてことがあるのかもしれない。
SoftBank Air恐るべし。(もちろん皮肉ですよ)
その他のADSL@nifty、BIGLOBEなど
@niftyやBIGLOBEなどの事業者はADSLのサービス提供が終了しているそうだが、これらのサービスもまたプロバイダというだけで回線事業者はNTTだったようだ。
雑感
ADSLというサービスはプロバイダと回線事業者が別々になっている場合が多くて、インターネット契約って面倒だったんだなと思った。
殆ど回線事業者はNTTであったようなので、なぜこんなにプロバイダが乱立しているのかはよく分からなかった。
プロバイダが乱立している状態は最近のキャッシュレス事業者が乱立している状態にも似ていて、なんだかなぁと思ってしまった。
これは、電電公社が民営化されてNTTになって収拾がつかなくなった結果なのかなぁ…
(こうなってしまったのは、中曽根〜小泉竹中らのネオリベラリズム的な政策のセイダー!!!いや、冗談でもないかも…)
光回線でも、プロバイダと回線事業者が異なる場合が多いのはこのADSL時代の悪しき伝統なのかもしれない。
1つだけ心残りがあるとすれば、日本にまだダイヤルアップIP接続のサービスが存在しているのか分からなかったことだ。
もし、「日本に残っているダイヤルアップIP接続サービスを知っているよ」という方がいらしたらコメント欄等で教えていただければ幸いです。
無謀にもスマホのテザリング機能だけでインターネットを利用するとすればどのキャリアがいいのか
まず、既存の格安スマホ事業者(LINEモバイルやmineo等、パッと調べてみても10GBのプランまでしか用意されていないようだった)は大容量通信を想定していないプランが殆どであるので、ここでは除外したい。
docomo
↑のページで分かるのは、テザリング可能な大容量プランでは30GB程度の通信量を見込んでいるようだ。
それを超過すると低速になるようだ。
au
↑のページで分かるのは、プランにもよるが、大容量プランでは30GB〜60GB程度の通信量を見込んでいるようだ。
(中には大容量プランを謳っているのに、テザリングは2GBのプランも混入していたので注意が必要)
それを超過すると低速になるようだ。
SoftBank
↑のページで分かるのは、プランにもよるが、大容量プランでは50GB程度の通信量を見込んでいるようだ。
(ただし、殆どのプランでテザリングすると別途500円がとられる。)
それを超過すると低速になるようだ。
楽天モバイル
楽天モバイルについては、次の2つの記事を参考にした。
データ使い放題を謳っているものの、1日あたり10GBの通信をすると速度規制されるようだ。しかも楽天独自の回線エリアのある地域でしか使い放題にならないので注意が必要だ。
テザリングまとめ
テザリングで通信できる通信量は多く見積もっても60GBであるようだ。
ビデオ通話や動画にも耐えうる安定した通信環境を求めるなら、固定光回線を敷くのがいいと思った。
しかし、テザリングまとめと書いてしまっているので、各社どうであるかざっくりまとめたい。
ウェブページ上でのプランの分かりやすさや見やすさ
docomo>SoftBank>au>楽天
個人的な感想です。
プランのお得感
楽天>docomo>SoftBank>au
docomoはテザリング無料だったので。
テザリングでも大容量通信できそうなキャリア
SoftBank>docomo>au>楽天
auのプランでSoftBankやdocomoよりも大容量通信ができるものもありそうだったが、プランの条件が複雑で、分かりにくいのでauは3位にした。
総合評価
SoftBank>docomo>au>楽天
テザリングでも大容量通信できそうなところを最重視した。
インターネット通信で増幅する貧富の差
教育現場と留学生とインターネット
最近Twitterで、コロナウイルスの感染防止策のために大学でもリモート授業が行われているようだが、自宅のインターネットの設備インフラが十分に整っていない学生さんが多いという情報を見かけた。
そんな中、東京大学では学生さんにポケットWi-Fiの貸し出しが行われていたようだ。
(第二回:受付終了)モバイルWi-Fiルーターの貸与について
また、外国人留学生の方でインターネット回線をスマホのテザリングでしか持ち合わせていなくて困っているという情報も目にした。
昨今ではビデオ会議や資料のダウンロード等、大容量通信が必要不可欠になってしまっていると思う。
そんな中でスマホのテザリングやポケットWi-Fiで大容量通信をしてしまうと、私ように大変な目に遭われている外国人留学生の方もいらっしゃるかもしれない。
大手キャリアなら多少は凌げるかもしれないが、格安スマホを利用しているとしたら、zoomやSkypeやGoogle Meet等のビデオ会議をすればあっという間に月々のデータ量を消費してしまうのは必至だ。
ちゃんとした固定回線を敷ける財力があるかどうかで、教育を受ける機会を失ってしまった人もいるだろう。
私は教育を受ける場において貧富の差が出てしまうのは非常にまずいと思う。
もはや、インターネットは現代社会において水道や電気やガスと同じくらい重要な社会インフラになっているのではないだろうか。
竹中平蔵の極悪非道な丼勘定とネットリテラシーの無さの露呈
それを踏まえて、次の動画を見て欲しい。
私は、Twitterやこのブログで何度も言っているように竹中平蔵はろくでもないと思っているのだが、↑の動画を見て竹中は酷いと確信してしまった。
↑の動画の12:23秒付近からの竹中の発言が酷すぎる。
「でもそれ(インターネットのレスポンスに関わってくる話)って経済的にそんなに難しいことではないですよ。だって108兆円のね、補正予算組んだんですよ。全員に、若い子全員に配ったって1兆円とかそんなもんでしょう。だからやろうと思えばできるんですよ。(以下略」
と発言している。
本当にそうだろうか?
計算してみよう。1兆円でどのくらいの経済効果が見込めるのかを。
まず、人口については次の資料を参考にした。
総務省統計局の人口推計、すなわち
令和2年5月報 (令和元年12月確定値,令和2年5月概算値) (PDF:298KB)
だ。
教育を受ける年齢は5歳以上と仮定しよう。
若い子全員と言っていたので、5歳から義務教育までの U14、高校卒業程度のU19、大学卒業程度のU24、大学院程度のU29の人口を踏まえよう。
1兆円を各人口で割って一人当たりいくら渡せるのか計算してみた。
(万単位と兆単位なので、下4桁は予め割って計算した。)
5歳以上U14 (1039万人)
| 100000000/1039=96246.3907603 すなわち、1人あたり9万6000円程度 |
---|---|
5歳以上U19 (1616万人) | 100000000/1616=61881.1881188 すなわち、1人あたり6万1000円程度
|
5歳以上U24 (2257万人) | 100000000/2257=44306.6016837 すなわち、1人あたり4万4000円程度 |
5歳以上U29 (2883万人) | 100000000/2883=34686.0908776 すなわち、1人あたり3万4000円程度 |
竹中平蔵せんせがどの程度の年齢までを若い人全員と想定していたのかは分からないが、「義務教育後は全員働け」というようなヤ○ザ的な思想をお持ちであると仮定しても、1人あたり9万6000円程度しか貰えない計算なのだ。
大学院生程度まで含めれば、3万4000円程度しか貰えない計算だ。
ゲーミングPCの文脈で9万6000円配れば十分と思っているようだから、竹中平蔵はヤ○ザと断言して差し支えないだろう。
ゲーミングPCをテキトーに組んでも、10万は超える。
ゲーミングPCが贅沢なら、MacやiPad、iPhoneだって10万は見積もって当然だろう。
パッと見でAppleでの最安の端末はiPadの34800円(税別)だった。
ヨドバシのChromebook特集ではパッと見で35850円が最安だった。
激安王ドンキホーテの特別価格19800円のPCを使えということなのだろうか?
ここまではあくまで、端末の話である。
別途回線が必要だ。
どの回線であれ回線は月額5000円程度のものを利用しないことには、ビデオ通話などできやしないだろう。もちろんSoftBank Airではどうしようもない。
回線費用のみの5000円で割ると、
5歳以上U14 (1039万人)
| 1人あたり9万6000円程度とすると、およそ19ヶ月分 |
---|---|
5歳以上U19 (1616万人) | 1人あたり6万1000円程度とすると、およそ12ヶ月分
|
5歳以上U24 (2257万人) | 1人あたり4万4000円程度とすると、およそ8ヶ月分 |
5歳以上U29 (2883万人) | 1人あたり3万4000円程度とすると、およそ6ヶ月分 |
若い人全員に配る計算をしてみれば、1兆円って回線だけで目一杯な額ですね。
それとも、サービス終了間近で新規契約ができないADSLでリモートワークが可能だとお考えなのだろうか。私にはさっぱり分からない。
当たり前ですが、リモートワークは端末だけではできないし、回線だけでもできません。
竹中平蔵は経済学者なのに、単純な割り算すらできないんですかね?
竹中平蔵が検察に起訴されて有罪確定することを心の底から願います。
まとめ
- SoftBank Airは危険です。
- 光回線を契約しましょう。
- auの各プラン紹介ページは複雑で読みにくいです。
- リモートワークやリモート教育を推奨するなら、政府はもっとお金を配ってください。
- コロナ前でも経済は20年位ボロボロなのに、これ以上竹中平蔵を重用しないでください。
- 竹中平蔵のいうことは殆ど信用できません。
- 日本のメディアで信用できそうなのは日付けと天気予報くらいです。
- 理不尽な政府やメディア系知識人が多いですが、どうかみなさん生き抜いてください。
以上です。
うまくまとまらなかったけれど、この辺で。それでは。🐻でした。
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