【読書メモ】:吾妻ひでお 「失踪日記」

みなさんこんにちは。こんばんは。おはようございます。

🐻です。

今回は、久々というか初めて(?)ブログで読書メモを残しておこうと思う。

「失踪日記」を読もうと思ったキッカケ

まず、なぜこの「失踪日記」を読もうと思ったのかであるが、Twitterのタイムラインを覗いていると、吾妻ひでおさんが最近亡くなったという情報が出回っていて気になってしまったからだ。

吾妻ひでおさんについてググったり、Twitterで検索したりしていると、どうも彼は相当有名な漫画家さんで、手塚治虫さんとも親交があったらしいという情報までは把握できた。それに萌え絵(?)の元祖で、エヴァンゲリオンの原作者、庵野秀明さんにも影響を与えていたという情報も目にした。

また、吾妻ひでおさんの代表作を「失踪日記」してしまうと、古参の吾妻ひでおファンが複雑な心境になるくらいには幅広いファン層がいるらしいというのもTwitterを見て知った。

本屋で気になった本を手にするのではなく、Twitterで知った情報を基に読む本を決めるというのは、現代的というか、何かしらのバイアスがかかっているかもしれないとも思ったが、気になって仕方がなかったので、とにかく「失踪日記」だけでも読んでみようと思った。 訃報に乗じて、作品を読むというのは、不謹慎なのかもしれないが気にしないことにした。



ページ数とざっくりした内容

「失踪日記」のページ数はあとがきまで含めると約200ページだ。

内容をあまりに詳細に書きすぎるとネタバレにもなりかねないので、ここではざっくりとした内容を序盤、中盤、終盤に分けて書いていこうと思う。主人公は表紙にもあるように、等身大の吾妻さん本人のことだろうと思う。

序盤

主人公はある日、日常の仕事に疲れて文字通り失踪してしまう。最初はホームレスをしてみたり、飲食店の残飯を漁ったり、シケモクを拾ったりしながら生活していく様子が描かれている。

中盤

そんな風に主人公がホームレス生活をしていると、ある時警察に補導されてしまう。警察内部にも主人公のファンがいて、警官のファンから主人公はサインと絵の一筆を求められる。ホームレス生活に飽きてくると、知人の紹介で配管工の仕事を始める主人公。配管工の仕事を通じて様々な人間に出会い、そこでの人間関係や仕事の様子が描かれている。

終盤

配管工から漫画家に戻ろうとした主人公は、アルコール無しで日常生活を営むことが困難になってしまい、病院ではアルコール中毒と診断されてしまう。アルコール中毒に苦しみながら生きていく主人公の様子が描かれている。続編の作品「失踪日記2 アル中病棟」は本作品終盤の続きが描かれているようだ。

印象に残った箇所など

主人公の漫画家生活は締め切りに追われて、昼夜逆転生活を強いられたり、アルコール無しでは働けない状態になってしまったりした為、ホームレス生活の方が健康的だと書いてあったのが印象的だった。

シケモクを吸ったり、カビの生えたパンを食べたりの生活の方が漫画家生活よりも健康的な生活というのは、示唆的でアイロニカルだなと思った。

それもあってか、序盤のホームレス生活は楽しそうな描写にさえ見えたが、中盤で配管工になった辺りから、生々しい人間生活の模様が描かれていてドンヨリした描写に見えた。

読み進めていくうちに、表紙にある「全部実話です(笑)」のキャッチコピーが、現代人にありがちな、後になって効いてくるアルコールや、仕事のストレスや疲労感を凝縮した表現にすら思えた。

他に気になった箇所といえば、作業用BGMでかぐや姫とかたくろうとか森田童子を聞いている描写があったところ。

それから、うっすら登場した中島らもにも気になった。

個人的にはかぐや姫もたくろうも森田童子も中島らももドンピシャな世代ではないのだが、昭和の香りがしていて、発掘、探求をしてみたい分野ではある。中島らもに関してはこれもまた気になって仕方がなくなってしまったので、彼の動画をYouTubeで見漁った。



まとめ

自分は読了した本の引用や、登場した概念、人物を後になって調べてみたり、探索したりしたくなることが多い。それは何故か。答えはシンプルだ。オリジナルに辿り着きたいと思ってしまうからだ。

最近の関心ごとはoriginal/copyの関係性だ。これだけ書いていても、全く作品のまとめにも感想にもなっていない気がする。。。

まぁ、なんというか自分も失踪してどこかへ行ってしまいたいと思えた作品ではあった。

I wanna be free. って感じだ。

それではこの辺で。🐻でした。



 

 

 

 

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